ハノイでの過ごし方:4日間の旅の組み立て方

· Joy TKT

ハノイの魅力を十分に味わうには、2日間よりも4日間かけるのがおすすめです。旧市街をじっくり歩き、時間をかけてストリートフードを楽しみ、さらに多くの人が訪れるニンビンとハロン湾への日帰り旅を組み込むには、それなりの日数が必要です。このガイドでは、効率よくハノイを楽しむための4日間のモデルコースをご提案します。何から始めるべきか、何を事前に予約しておくべきか、そして日帰り旅行を最大限に活用するコツをまとめました。

短縮版のプラン:1日目は旧市街を歩きながら食べ歩きを楽しみ、最後は水上人形劇を鑑賞しましょう。2日目は日帰り可能なニンビンへ。3日目はハロン湾へ、日帰りまたは宿泊クルーズで向かいます。4日目は寺院や湖を巡り、お土産を探すなどゆったり過ごすのが理想的です。

1日目:旧市街を歩いてハノイの空気を感じる

ハノイの旧市街は、ホアンキエム湖の北側に広がる36の通りから成り立っています。かつて銀製品を扱った「Hang Bac」、シルクの「Hang Gai」、紙製品の「Hang Ma」など、通りごとに名前の由来があるのが特徴です。道が狭く、店先が歩道にまで広がり、バイクが行き交うこの街は、歩いてこそその魅力を発見できます。混雑や暑さを避けるため、早めの時間に出発しましょう。同じ道を何度か行き来することになっても、それもまたハノイの楽しみです。

Turtle Tower sits on a small island in Hoan Kiem Lake, Hanoi, surrounded by green trees.
Photo by Nguyen Ngoc Tien on Pexels

旧市街の南端にあるホアンキエム湖は、ぜひ一周してみてください。地元の人々が朝の運動を楽しむ様子が見られます。赤い木橋を渡った先にある玉山祠(Ngoc Son Temple)は、喧騒を離れて静かなひとときを過ごすのに最適です。ここから南に広がるフレンチクォーターには、オペラハウスや大使館などコロニアル様式の建物が並び、旧市街の密集した雰囲気とは対照的な優雅な街並みが楽しめます。

道順を気にせず効率よく回りたい方には、1日目にHanoi City tour full dayを利用するのも一つの手です。ガイドが旧市街や寺院、湖を案内してくれるため、初めてのハノイで方向感覚をつかむには最適です。

ハノイでの道路の渡り方にはコツがあります。立ち止まらず、一定のペースで歩き続けること。そうすればバイクが自然と避けてくれます。最初は驚くかもしれませんが、1日が終わる頃には慣れているはずです。歩くのが大変な場合は、シクロに乗ってゆっくりと旧市街を巡るのもおすすめです。

旧市街で楽しむストリートフード

ハノイのストリートフードは、レストランのテーブルではなく、路上の低いプラスチック椅子に座って食べるのが定番です。一つの屋台が一品にこだわり、長年磨き上げてきた味を提供しています。朝食には牛肉や鶏肉の「フォー」、ランチには旧市街名物の「ブンチャー(つけ麺風の焼き豚料理)」が定番。フランス統治時代の名残であるバゲットサンド「バインミー」は、時間帯を問わず屋台で見かけます。

旧市街北端のドンスアン市場は、食べ歩きの拠点として便利です。周辺には屋台が密集しており、市場自体では乾物や衣料品も売られています。英語のメニューがない店でも、他のお客さんが食べているものを指差せば注文は簡単です。

ハノイ名物の「エッグコーヒー」はぜひ一度お試しください。濃厚なコーヒーに甘い卵黄のクリームを浮かべたもので、湖周辺のカフェで広く提供されています。夜には「ビアホイ」コーナーへ。路上に並べられたテーブルで新鮮な生ビールを安く楽しむのが、ハノイの夜の締めくくりにぴったりです。

ストリートフード巡りは、1日目の観光を終えた夕暮れ時、水上人形劇の前に組み込むのが効率的です。初めてであれば、信頼できる屋台を案内してくれるガイド付きのツアーに参加するのも良いでしょう。もちろん、お腹を空かせて自由気ままに歩き回るのも楽しいものです。

夜は伝統の水上人形劇へ

水上人形劇は、紅河デルタ地帯の農村で、稲刈り後の水田を舞台に始まった伝統芸能です。水面を舞台に見立て、スクリーンの後ろから操り人形を動かします。ホアンキエム湖近くのタンロン水上人形劇場では、この伝統を専用のプールで鑑賞することができ、ハノイで最も気軽に楽しめる文化体験です。

Trang An's river winds through rice fields and karst mountains in Ninh Binh
Photo by Quang Nguyen Vinh on Pexels

上演時間は1時間弱で、民話や農村の風景、ユーモアあふれる物語が、伝統楽器(一弦琴のダンバウなど)の生演奏と共に披露されます。言葉が分からなくても視覚的に楽しめる内容で、会場では英語のプログラムも配布されています。

特に夜の公演は人気で完売することもあるため、早めの予約をおすすめします。座席指定制で、前方の席は水が跳ねることもあるほどの臨場感です。

劇場は旧市街から歩いてすぐの場所にあります。午前中に旧市街を散策し、夕方に食べ歩きを楽しみ、最後に水上人形劇を鑑賞してホテルに戻るという流れが、1日目の理想的なスケジュールです。

2日目:人気の観光地、ニンビンへ

ニンビンはハノイから車で2時間から2時間半ほどの距離にあり、日帰りで石灰岩のカルスト地形や洞窟、田園風景を楽しめることから、ハノイ発のツアーとして最も人気があります。

ハイライトは、チャンアンやタムコックでのボート体験です。手漕ぎボートで、頭を下げなければならないほど低い洞窟を通り抜ける体験は格別です。また、ムア洞窟では数百段の階段を登り、眼下に広がる川と絶景を眺めることができます。この絶景こそが、多くのツアーでここが組み込まれている理由です。

ベトナム最大級のバイディン寺院を巡るBai Dinh- Mua Cave and Trang An boat tripは、寺院参拝、ボート、ムア洞窟の登頂を1日で網羅する人気のコースです。

また、ハノイ遷都前の古都ホアルーを訪れるNinh Binh Daily Tour: Hoa Lu - Tam Coc boat trip and Bikeでは、寺院巡りに加え、田園地帯を自転車で走り抜けるアクティビティも楽しめます。

ニンビン日帰り旅行の実際

ハノイ発のニンビン日帰りツアーは、早朝に旧市街のホテルへのお迎えから始まり、移動に各2時間、午前中にボートと散策、現地でランチをとり、午後に観光スポットを巡って夕方にはハノイに戻るという流れが一般的です。ツアーによって内容が異なるため、寺院、洞窟、サイクリングのどれが含まれているか事前に確認しておきましょう。

どのツアーを選んでも、それなりの体力は必要です。ムア洞窟の展望台までは数百段の階段があり、足腰に自信がない方は注意が必要です。また、ボートへの乗り降りは狭い足場を通る必要があるため、動きやすい服装がおすすめです(ライフジャケットは支給されます)。

朝8時前の出発から夕方6時以降の帰着となるため、ゆったりとした休日というよりは充実した一日になります。しかし、水田からそびえ立つカルスト地形の絶景は、ハノイ市内では決して見られない貴重な光景です。

3日目:ハロン湾へ、またはハノイ市内でのんびりと

ハロン湾はニンビンよりもハノイから遠く、車で片道3時間から3時間半かかるため、日帰りは移動時間が長くなります。しかし、何千もの島々が海から突き出すカルスト地形の絶景は圧巻です。

日帰りツアーでもボートでの観光、洞窟探検、カヤックなどが楽しめますが、移動時間を考えると滞在時間は限られます。時間に余裕があれば、船中泊ができるオーバーナイトクルーズを選ぶのが、ハロン湾の魅力をじっくり堪能できる方法です。

宿泊クルーズが日程に合わない場合や、前日の疲れを癒やしたい場合は、ハノイ市内の文廟や西湖(West Lake)を巡るのがおすすめです。移動時間が短く、体力を温存しながらハノイの別の顔を知ることができます。

ハロン湾:日帰りか、宿泊クルーズか

この選択は、4日間の日程の中でどれだけ時間に余裕があるか、そして前日のニンビン観光の疲れをどう考えるかによります。宿泊クルーズは実質2日間を費やすことになるため、4日間の短い旅行であれば、日帰りツアーの方が効率的かもしれません。

日帰りツアーは、早朝出発で移動時間はかかりますが、4日間の中にハロン湾観光をしっかり収めることができます。「ハロン湾を見た」という体験を重視する方に最適です。

一方で、宿泊クルーズは、日帰りでは味わえない静かな早朝や夕暮れの幻想的な景色を楽しめるのが最大の魅力です。どちらを選ぶにせよ、ハロン湾は人気が高いため、早めの予約をおすすめします。

4日目:寺院と湖で穏やかな締めくくり

11世紀に建立されたベトナム最古の大学である文廟は、中庭や門が連なる美しい建築で、忙しい3日間の後に落ち着いた時間を過ごすのに最適です。中庭には、かつての科挙合格者の名前が刻まれた石碑が並んでおり、歴史の重みを感じさせます。

ハノイ最大の湖である西湖は、旧市街とは異なるゆったりとした時間が流れています。湖畔のカフェや、湖に突き出た半島にある鎮国寺(Tran Quoc Pagoda)など、サイクリングや散歩を楽しむのがおすすめです。

出発まで時間があれば、旧市街で買い残したものがないか再訪しましょう。Hang Gai通りの工芸品やドンスアン市場でのお土産探しも良い思い出になります。最後にフォーを食べ、湖の近くでエッグコーヒーを楽しめば、4日間の旅は完璧です。

4日間の効率的なスケジュール案

効率的なプランとしては、1日目に旧市街散策とストリートフード、水上人形劇。2日目にニンビン日帰りツアー。3日目にハロン湾への日帰りまたは宿泊クルーズの開始。4日目に文廟や西湖を巡り、出発という流れがおすすめです。長距離の移動が必要なツアーを連続させることで、市内の観光をスムーズに楽しめます。

宿泊クルーズを選ぶ場合は、3日目と4日目が一つの大きな体験になるため、市内の観光を1日目の午後に前倒しするか、あるいは無理をせず削るのが賢明です。柔軟に予定を組むことが、旅を楽しむ秘訣です。

水上人形劇、ニンビン日帰りツアー、ハロン湾クルーズは、出発時間や定員が決まっているため、事前の予約が不可欠です。旧市街の散策や食べ歩きは予約なしでも楽しめるので、メリハリをつけて計画しましょう。

持ち物とベストシーズン

ハノイには四季があります。春(2月〜4月)と秋(9月〜11月)は気候が穏やかで、観光に最適なシーズンです。夏(6月〜8月)は高温多湿で午後の豪雨が多く、冬(12月〜1月)は冷え込み、霧雨が降ることもあります。

旧市街の散策やムア洞窟の階段登りがあるため、履き慣れた靴は必須です。ニンビンのボートツアーなど屋根のない場所もあるため、雨具は季節を問わず持参しましょう。

バイディン寺院や文廟など、寺院では肩や膝を隠す控えめな服装が求められます。羽織れるものを一つ持っておくと便利です。また、洞窟周辺では虫除けが役立ちます。市場や屋台では小銭があると支払いがスムーズです。

ハノイ市内の移動について

旧市街は徒歩で十分に回れますし、ホアンキエム湖や水上人形劇場など主要スポットは徒歩圏内にあります。西湖や空港への移動、夜の食事場所への移動には、配車アプリを利用するのが一般的で、料金交渉の手間も省けて安心です。

ニンビンやハロン湾への日帰りツアーにはホテルへのお迎えが含まれているため、交通手段を個別に手配する必要はありません。前日の夜にお迎え場所と時間を確認しておくだけでOKです。

4日目の空港への移動は、朝7時〜9時、夕方5時〜7時のラッシュアワーを避けて、余裕を持って出発しましょう。旧市街の狭い通りや郊外へ出る幹線道路は非常に混雑します。

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